大阪大学 大学院工学研究科
長岡技術科学大学 大学院工学研究科
横浜国立大学 都市イノベーション研究院
2017 年 17 巻 4 号 p. 4_182-4_187
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本稿では,2016年熊本地震により地下水を汲み上げる井戸の建屋が大きく傾く深刻な被害が発生した秋田・沼山津水源井を対象に,地盤震動特性を考慮して前震・本震時に作用した地震動を評価した結果について報告する.具体的には,臨時余震観測の高密度実施に基づいて評価したサイト特性と野津による特性化震源モデルの組合せを用いて,前震・本震時に当該水源井に作用した地震動を推定した.その際,当該水源井周辺のK-NET熊本で観測された前震・本震記録を再現することで,地震動推定手法の適用性の確認を行った.