日本地震工学会論文集
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論文
地震動帯域とモータ特性を考慮したエネルギ回生免震装置の設計
中小路 隼人三浦 奈々子山口 貴史曽根 彰
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2017 年 17 巻 4 号 p. 4_50-4_61

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抄録

地震時には停電が発生することも多く,地震時における継続的なエネルギ供給は重要な課題である.本研究ではエネルギ回生を利用した発電機能を用いて,振動制御や非常灯の点灯などのための電源としての機能を免震装置に付加することを目標とする.まず力行時と回生時のモータの回転数-起電力特性を模型実験の結果を用いてモデル化した.次に対応すべき地震動として長周期地震動を含めるために,設計用模擬長周期地震動を地震動データをもとに,また設計用短周期地震動を平成12年建設省告示1461号に基づいて作成した.そして,発電機能に主眼を置いた免震装置の設計変数を遺伝的アルゴリズムにより決定した.本論では数値解析により,提案するエネルギ回生アクティブ免震装置が,長周期地震動と短周期地震動の両方に対し所望の応答低減性能および地震発生時のバッテリ状態を地震動終了時に維持する回生性能を示すことを確認した.

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© 2017 一般社団法人 日本地震工学会
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