日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
SMAC-M型強震計記録の再数値化
鹿嶋 俊英小山 信中川 博人
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2021 年 21 巻 1 号 p. 1_25-1_45

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抄録

SMAC-M型強震計は,サーボ式加速度計を有し,記録媒体にコンパクトカセットテープを採用したアナログ強震計で,1970年代後半から90年代にかけて建築研究所の強震観測の主力機種であった.SMAC-M型強震計は,1978年宮城県沖地震の東北大学の強震記録をはじめとして,多くの貴重な強震記録を採取してきた.今般,建築研究所で保管していたSMAC-M型強震計の多くの記録を,統一的な手法によって再数値化した.本論は,1978年宮城県沖地震の東北大学の強震記録を例に,再数値化の手法について述べている.この時,同一の建物内の複数の強震計の記録の時間軸の間にずれが生じることがある.そこで,そのような時間軸のずれの検出方法と解消方法を提案し,その有用性を検証した.

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© 2021 公益社団法人 日本地震工学会
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