新幹線では,地震時における安全性を確保するため早期警報用地震計を用いた地震警報システムが導入されている.早期警報用地震計は,地震発生時においてP波の到達を検知した後に震央位置とマグニチュードを推定するものであり,微弱なP波を利用するため,設置環境が推定精度に影響を与えることが予想されるがこの影響の程度は明らかとなっていない.そこで本研究では,早期警報用地震計による震央位置推定の精度向上を目的として,地震観測点サイト特性(表層地盤特性,深部地盤特性,静穏性)と震央位置推定誤差の関係を明らかにした.特に震央方位推定に関しては,AVS30が大きく,その上でノイズレベルの小さい地点を選定することで,推定精度を向上できる可能性があることを確認した.