日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
報告
地震による倒壊建物内の要救助者の挟圧解除に関する研究
~要救助者の下部側に空間を確保する手法の有効性に関する技術的検討~
加古 嘉信, 中村 昇一, 吉岡 利征, 山根 寛隆, 印南 千尋, 玉木 信吾, 宮里 直也
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2025 年 25 巻 10 号 p. 10_39-10_51

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抄録

地震による倒壊建物内の要救助者は,崩落した梁等に挟圧される可能性が高く,特に胸腹部を圧迫されて呼吸抑制を受けている場合には,一刻も早く狭圧解除を達成することが求められる.しかしこれまで,全国の救助機関において,その挟圧を解除する手法に関する技術的検討が十分に行われてきていない.本研究では,2016年熊本地震における救助実態データを基に,兵庫県下の消防救助隊員による実証的検討を行い,挟圧解除手法に関する技術的知見の整理を行った.一般的な手法(「圧迫物の挙上」または「圧迫物の切除」)と比較して,これまで検証されてこなかった「要救助者下部側の空間確保」が迅速性・効率性に優れており,かつ高度な救助資機材が不要で汎用性が高いことが示された.今後,この手法の普及と技術向上が期待される.

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