溶接学会全国大会講演概要
平成24年度秋季全国大会
セッションID: 439
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溶射粒子偏平形態決定機構に対する考察
*福本 昌宏吉田 祥吾真野 大地Yang Kun
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抄録
一般に,基材温度あるいは雰囲気圧力のある臨界値を境に,溶射粒子はその偏平形態をスプラッシュ状からディスク状へと遷移的に変化させる。これら臨界値はプロセス制御上,有効な指針となり得る。ただし遷移する機構の解明が学術上の懸案である。溶射と等価な溶融金属の自由落下実験を行い,液滴内冷却速度履歴およびスプラット裏面観察結果より,粒子は基材への衝突直後に偏平形態を決定すること,その決定には粒子/基材界面接触能,それに起因する粒子内急速冷却現象が強く関与する可能性を見出した。
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© 2012 社団法人 溶接学会
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