日本地震工学会論文集
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AI・最適化技術が免震・制振技術に貢献できること レジリエントでサステナブルな社会の実現に向けて
深沢 剛司
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2025 年 25 巻 2 号 p. 2_12-2_22

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抄録

免震技術は社会に広く普及している.その設計要求も多様化しており,水平方向のみならず,一部の構造物では上下方向の地震応答低減も要求されるようになった.残余のリスクの低減とその評価には,免震装置の安全裕度を向上させ,設計基準を上回る応答を表現可能な解析モデルや構造健全性評価手法の構築が重要となる.本稿では,レジリエントな社会の実現に向け,多様な設計要求への対応やモデル化等の評価手法の精緻化に焦点をあて,AIや最適化手法の導入例を紹介する.さらに,免震・制振装置の品質保証の観点から,AIを活用した検査手法の可能性について述べる.

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