2025 年 25 巻 2 号 p. 2_155-2_165
近年観測される地震動は,加速度振幅が大きいだけでなく長周期成分や指向性パルスと呼ばれる特徴的な揺れを含むものも多い.免震建物は様々な地震動に対して高い耐震性能を有するが,パルス性地震動に対しては応答が大きくなる可能性がある.パルス性地震動は1方向に大きな変形を生じさせることが特徴であり,免震建物の応答卓越方向を把握することは,設計上重要である.本論文では,パルス性地震動の応答卓越方向に対して緩衝材を設置した場合の応答低減効果を検討する.また,複数のパルス性地震動に対して有効な緩衝材の設計諸元を得るために,複数の観測波に対する包括的な応答評価方法を提案する.