2025 年 25 巻 2 号 p. 2_166-2_179
免震建築物の上部構造の床応答加速度を増幅させずに免震層の応答変位の低減を図ることを目的に,セミアクティブ制御を適用することは有効であると期待される.しかし,制御アルゴリズム毎の応答低減効果を減衰定数等の物理量で表現するという研究事例はセミアクティブ制御では希少である.そこで本研究では,MRダンパーを用いたセミアクティブ免震構造のリアルタイムハイブリッド実験を行い,ARXモデル推定に基づく減衰定数により応答低減効果を評価する.実験結果から,セミアクティブ制御は多くの地震動において応答低減効果が高いことを確認し,ARXモデル推定に基づく減衰定数により,制御アルゴリズムによる制御効果の違いを評価した.