2025 年 25 巻 4 号 p. 4_120-4_130
超高層鉄筋コンクリート(RC)造建物の構造設計において,マルチスプリング(MS)モデルが柱部材の弾塑性モデルとして採用されている.超高層建物に地震動のような水平力が作用すると,全体曲げ変形挙動により下階柱には大きな軸力変動が生じ,その軸変形挙動は無視できないものとなる.高軸変動力下の柱軸挙動に関する検討例は少ないため,軸力変動を受けるRC柱部材静的加力実験を行い,その結果を基に実験再現性の高いMSモデルを検討した.MSモデルを構成する各ばねについて,復元力特性やばね長さなどが部材挙動に及ぼす影響を整理し,水平挙動だけでなく軸挙動の実験再現性にも着目してMSモデルの設定方法を検討した.