2018年9月6日午前3時8分に発生した北海道胆振東部地震(M 6.7,震源深さ37 km)では,北広島市大曲並木3丁目地区において,大曲川に面した28戸の宅地が崩壊した.被災した主な宅地は,大曲川の右岸(東側)に面した南北に細長い街区の一角で,間知ブロック擁壁で支えられた道路の川側に腹付けされた盛土地盤である.特に大規模滑動崩落箇所は,道路側に一期造成盛土時に構築された埋設されたままの擁壁と三期造成時に構築された腹付け盛土部分で,道路より川側に顕著な陥没が発生した.本論文では,北広島市大曲並木3丁目地区で崩壊した盛土被害分析を行い,地下水位低下工法を用いた滑動崩落対策の効果を検証した.