日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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2023年石川県能登地方の地震における強震観測点周辺の状況と発生した地震動との対応性
汐満 将史中澤 駿佑境 有紀長谷川 千紘稲見 圭人
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2026 年 26 巻 2 号 p. 2_228-2_246

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抄録

2023年5月5日に発生した石川県能登地方の地震を対象として,震度5強以上を観測した強震観測点周辺の被害調査を行った.その結果,K-NET正院では全壊した木造建物が複数見られ,木造全壊率は10.5%に達していたが,その他の観測点では,全壊・大破といった大きな被害を受けた建物は見られなかった.観測された強震記録の性質と被害との対応について検討したところ,K-NET正院は,中低層建物の大きな被害と相関がある1–1.5秒応答が,木造全壊率が1.8%であった2004年新潟県中越地震JMA小千谷の1.1倍となっていた.震度6弱以上を観測したその他の強震記録は,震度と相関がある周期1秒以下の短周期の応答が大きい一方,周期1–1.5秒の成分は,木造全壊率が0%であった2011年東北地方太平洋沖地震K-NET築館よりも小さいものであった.

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