抄録
KiK-net伯太および日野地点で得られた、鳥取県西部地震の本震前の地震観測記録に基づいて両地点の線形時における地盤構造を推定した。推定された地盤構造を初期地盤モデルとし、本震時の地表観測記録を用いて、特性曲線法により表層地盤の非線形性を考慮した本震時の地中観測記録のシミュレーション解析を行った。得られた解析波形から、鳥取県西部地震時の基盤地震動を評価した。水平方向の最大加速度は伯太で約300cm/s2、日野で330~490 cm/s2、最大速度は伯太で23~29cm/s、日野で29~57cm/sとなった。擬似速度応答スペクトルの最大振幅は、伯太で40~50cm/s、日野で90~120cm/sとなった。これらの結果は、既往の距離減衰式により評価される地震動レベルと概ね整合するレベルであることが確認された。