日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
スマートセンサと無線ネットワークを用いた構造ヘルスモニタリングシステムの開発
圓 幸史朗池ヶ谷 靖中村 充柳瀬 高仁
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2007 年 7 巻 6 号 p. 17-30

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抄録
地震後のRC建物、構造物の確実な損傷検出を目的とした実用的な構造ヘルスモニタリングシステムを提案する。ここでは個々の低コストセンサで計測したデータをセンサ内で簡単な指標に変換し、転送処理する情報量を最小限に抑えることにより、多数のセンサを配した信頼性の高いシステムを実現した。モニタリング用に開発したスマートAE (acousticemission) センサとスマートVA (vibration analyzing) センサはそれぞれ、コンクリートのひび割れを検知するローカルモニタリングと、構造物全体の振動性状の変化を捉えるグローバルモニタリングに供する。前者はひび割れに伴い発生するAE信号を計測する。後者は加速度時刻歴から、ゼロクロス点数と最大値および振幅絶対値の累積値を求め、それらの変動履歴から異常を検出する。センサと親局間の通信には、比較的低速度ではあるが消費電力の小さい無線規格ZigBee を採用する。現時点で全ての通信を無線化することは難しいが、今後は、センサ同士の情報伝達が可能なマルチホップ対応のシステムを指向する。
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