抄録
本研究では、中等教育で実施された、生徒主体の校則見直し活動から、学校と外部人材の協働が生徒の態度変容に与える影響とその要因をSCATを用いて質的に分析した。生徒の変容は、自己効力感の醸成、主体的な参加、異なる立場の人との協働(共感・援助行動)が観察された。態度変容の要因を次の2軸にまとめた。Ⅰ:教育プログラムの特性(教師・外部人材の活動、学校の組織的な支援、対話重視の活動等の教育プログラム自体が持つ特性が生徒の変容に影響を与えているもの)。Ⅱ:活動において生じた認知的事象(自己認知の変化、他者視点の獲得、他者の変化の認知などの活動において生じた認知的事象が生徒の変容に影響を与えているもの)。 そこから、教育プログラムの設計時に有用と思われる①活動のテーマ性、②活動期間、③外部人材の役割、④活動の位置づけ、⑤学校の役割の観点から示唆を述べる。