抄録
本研究は、高等学校での学校支援ボランティアへの参加を通した大学生の学びについて、教職課程を履修していない学生に焦点を当てて検討し、学校支援ボランティアの意義やあり方について考察することを目的としている。教職課程履修学生9名、非履修学生9名を対象とした半構造化面接から得たデータをもとに計量テキスト分析を実施した結果、以下3点が見出された。1) 教職課程非履修学生が学校ボランティアに参加することは、自身の経験に基づく教育観・生徒観を相対化し、学校教育への肯定的な認識を形成することに寄与する。2) 教職課程非履修学生であっても教育に関与することの可能性や意義に気づかせるとともに、大学での学びや卒業後のキャリアに対して肯定的な影響を与えることに資する。3) 自身の高校生活との差異や生徒との関わり方に不安・戸惑いを感じる傾向があると考えられるため、学生同士の連携や相互支援を充実させることが重要である。