日本腹部救急医学会雑誌
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原著
虫垂膿瘍に対するlaparoscopic interval appendectomyの治療成績
細田 桂青木 真彦城戸 啓夏 錦言田村 光小島 正夫雨宮 哲水沼 仁孝
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2008 年 28 巻 7 号 p. 883-887

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抄録
虫垂膿瘍は急性期に手術を施行されることが多いが,その際腸管切除や術後合併症を経験することがある。われわれはそれらを予防すべく,虫垂膿瘍症例12例に対して,保存的治療をしたのち約3ヵ月後に腹腔鏡下虫垂切除を行う,laparoscopic interval appendectomy(以下,lapIA)を施行した。5例は経皮的膿瘍ドレナージを併用した。lapIAの平均手術時間は91.3分,平均出血量18.8g,平均術後鎮痛剤使用回数2回,平均全在院日数23.8日で,一期的手術と差がなかった。しかし,術後合併症率は一期的手術で50%であったのに対し,lapIAでは0%であり有意に少なかった。以上より虫垂膿瘍に対しては,lapIAは有効な治療手段であると思われた。
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© 2008 日本腹部救急医学会
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