日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
絞扼性イレウスに対するsingle incision laparoscopic surgeryの経験
渡部 篤史羽生 信義
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2012 年 32 巻 3 号 p. 663-666

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抄録
絞扼性イレウス症例に対して,単孔式腹腔鏡補助下(single incision laparoscopic surgery:SILS)に癒着剥離と腸管の絞扼を解除した症例を経験した。患者は,29歳の女性で5歳時に虫垂炎による腹膜炎手術を受けていた。腹痛と嘔吐を主訴に来院し,癒着性イレウスと診断された。イレウス管による保存的治療を行ったが第4病日に腹部症状の悪化で緊急手術を行った。呼吸循環動態が安定していることから鏡視下手術とし,また創部の整容性を目的に単孔式腹腔鏡手術を選択した。癒着剥離と腹腔内検索の結果,回腸末端より口側約80cmの回腸が腸間膜によって形成された索状物による腸管虚血が原因だった。絞扼した腸管を体外に引き出し,その索状物を切離することで腸管血流が再開したため腸管切除は行わなかった。術後第8病日に退院し現在も再発を認めない。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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