日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
特徴的CT所見から診断し,緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した若年性胆嚢捻転の1例
杉田 静紀平松 聖史岡田 禎人佐藤 文哉田中 寛井田 英臣新井 利幸
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2012 年 32 巻 3 号 p. 711-714

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抄録
症例は,22歳,男性。心窩部痛・発熱を主訴に当院救急外来を受診した。血液生化学検査では異常を認めなかったが,身体所見で,心窩部の圧痛,明らかな腹膜刺激症状を認めた。腹部CT検査を施行したところ,浮遊胆嚢が捻転している所見が認められた。胆嚢捻転による壊死性胆嚢炎と診断,同日緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。手術では捻転を解除し胆嚢を摘出した。術後経過は良好であった。胆嚢捻転は高齢の女性に発症することが多く,若年男性ではまれである。特異的な所見に乏しいため,診断に苦慮し,重篤化することもある。われわれは,(1)胆嚢底部の位置異常,(2)胆嚢体部の狭小化,(3)胆嚢内容のCT値上昇,(4)胆嚢底部の壁肥厚・造影効果の低下といった特徴的なCT所見から的確に術前診断し,緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行することにより,良好な経過を得ることができた。この比較的まれな症例につき文献的考察を加え報告する。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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