日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
絞扼性イレウスと診断したS状結腸間膜裂孔ヘルニアの1例
篠藤 浩一大島 郁也有我 隆光尾崎 正彦
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2012 年 32 巻 3 号 p. 715-718

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抄録
症例は,開腹手術歴のない81歳女性で,突然の腹痛が出現し当院に入院となった。腹部CTでS状結腸間膜の外側に嵌頓した小腸ループ像を認めた。内ヘルニアによる絞扼性イレウスを疑い同日緊急手術を施行した。開腹所見では,S状結腸間膜の直径約2cmの異常裂孔が存在し,小腸が約150cm陥入し絞扼されていた。自験例では術前診断が困難であったが,CTの見返しにより小腸の左方移動という特徴的所見を認めた。S状結腸間膜に関連した内ヘルニアの1亜型であるS状結腸間膜裂孔ヘルニアは,まれであり文献的考察を加え報告した。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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