日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
内視鏡的乳頭括約筋切開術後に発生し,開腹術中に診断された胆石イレウスの1例
青木 順伊藤 智彰新城 邦裕櫻田 睦折田 創前川 博森脇 稔佐藤 浩一
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2012 年 32 巻 4 号 p. 815-818

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抄録
症例は60歳代の女性。2005年5月,総胆管結石に対して内視鏡的乳頭切開術(Endoscopic Sphincterotomy: EST)による採石を施行。その後,総胆管結石の再発に対し,2006年1月と10月に内視鏡的に採石を施行した。2009年7月,腹部CT検査で総胆管結石の再発を認め手術目的で当科入院となった。術前に嘔吐をきたしたが,腹部単純X線検査上はイレウス所見なく,翌日手術を施行した。術中所見では胆道内には結石を認めず,術中胆道造影で十二指腸水平脚に嵌頓する結石を認め胆石イレウスと診断した。術前に認めた総胆管結石が自然胆道を介し十二指腸に落下,嵌頓したものと考えられた。胆石イレウスにおける胆石の落下経路として自然胆道を介して落下したものはまれであるが,EST施行後は巨大な胆石が切開後の十二指腸乳頭を通過しうるため,胆石イレウスのリスクも考慮する必要があると考えられた。
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© 2012 日本腹部救急医学会
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