2013 年 33 巻 3 号 p. 591-596
Management Bundleとは,診療上遵守されるべき項目をまとめて表示し,集学的に効率よく診療を行えるように束=Bundleにして設定される。ガイドラインは単に作成されるだけでなく,適切な使用により該当疾患の予後を改善する。Tokyo Guidelines 2007(TG07)ではBundleの設定はなかったが,今回改訂のTokyo Guidelines 2013(TG13)ではBundleを新規に設定した。診断と重症度の評価,検査法の指定,初期治療と重症度別の治療の推奨と時間的制約,搬送基準,原疾患の扱い等について急性胆管炎Bundle,急性胆嚢炎Bundleを設定した。これらをもとに,遵守率と予後や入院日数,合併症の前向き評価を行う計画を提案した。Bundle遵守が本疾患の予後を改善する。Bundleの遵守がどれほどの予後を改善するか,今後のさまざまな施設からの報告が期待される。