日本腹部救急医学会雑誌
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原著
大腿ヘルニア嵌頓にて緊急手術を行った47例の検討
渡邉 めぐみ林 同輔
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2014 年 34 巻 3 号 p. 607-612

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抄録
2000年1月から2011年12月までの12年間で経験した大腿ヘルニア手術105例のうち65例が嵌頓症例であり,そのうち還納できず緊急手術となった47例について臨床的検討を行った。年齢は25~96歳(平均76歳)で,男性7例,女性40例であった。嵌頓臓器は小腸が39例で,そのうち18例(46%)で腸管切除を行っていた。メッシュプラグなどの人工物は25例で使用されており,腸管切除症例でも5例で人工物を使用していた。同時期の鼠径ヘルニア症例と比較すると,全鼠径ヘルニア手術1,433例のうち169例が嵌頓症例で,還納できず緊急手術となった症例は71例,腸管切除を要した症例は4例で,大腿ヘルニアは鼠径ヘルニアより嵌頓しやすく,嵌頓した場合は還納できず緊急手術になりやすく,腸管切除を高率に要していた。大腿ヘルニア嵌頓を疑った際は還納を無理に数回試みるよりも速やかに緊急手術とすることが妥当と考えられた。
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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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