抄録
2013年,敗血症診療に関連する二つの重要なガイドライン:日本版敗血症診療ガイドラインとSurviving sepsis campaign guidelines 2012(SSCG 2012),が発表された。本項では,これら2つのガイドラインの記載内容を対比し,特に記載が異なる点に重点を置いてそれぞれの背景を解説することを試みた。項目ごとに,①共通記載があるが,細部に差異がある項目,②日本版ガイドラインで,より詳細な記載がある項目,③SSCG 2012には存在するが,日本版ガイドラインに記載のない項目,④小児,に分けて,具体的な差異と臨床的意味合いについて解説を加えた。それぞれのガイドラインの差異を理解し,これに基づいて今後のエビデンスを集積する努力が必要と示唆される。