日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
特集:非静脈瘤性消化管出血の治療戦略
大腸憩室出血の治療戦略
檜垣 聡平木 咲子大岩 祐介岡田 遥平市川 哲也荒井 祐介石井 亘成宮 博理飯塚 亮二
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 34 巻 7 号 p. 1295-1301

詳細
抄録

2008年4月から2012年12月の4年間で大腸憩室出血と診断された141例を対象に当院での治療戦略を検討した。大腸憩室出血に対する治療法には内視鏡的止血術,IVR,バリウム充填術,外科的手術などがある。内視鏡検査施行率は92.1%(130/141件)で,その内,内視鏡的止血術施行率は16.9%(22/130件)であった。止血術成功率は68.1%(15/22件)であった。血管造影検査施行率は9.2%(13/141件)であり,IVR成功率は100%(10/10件)であった。大腸憩室出血では再出血する場合があるが,当院でも止血困難・再出血症例が9例認められた。大腸憩室は多発する場合が多く,それぞれの治療法には長所・短所があり,どの治療法を選択しても再出血の可能性がある。いつでも次なる治療法を行えるように準備しておく必要があると考える。

著者関連情報
© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
前の記事 次の記事
feedback
Top