抄録
近年では胆道ドレナージ法の主流は内視鏡的アプローチ(以下,EBD) であり,経皮経肝アプローチ(以下,PTBD) 症例は減少してきている。最近6年間のPTBD自験例136例の適応は,胆道・消化管再建後が65例(47.8%),胆管末梢側への選択的ドレナージが43例(31.6%),狭義の内視鏡治療困難が28例(20.6%) であった。今日におけるPTBD適応とは乳頭部あるいは末梢胆管への到達困難や内視鏡検査不能などEBDのcontraindicationに収斂され,ダブルバルーン内視鏡などの新規技術の進歩により,その位置付けはさらに限定されていくことが想定される。しかし,他に選択肢がない状況下で確実な胆道ドレナージを要することから,個々の症例における診療上の重要性はむしろ増していくと考えられ,このような経験症例が少ないが必須の手技を修練し,技術を向上させ維持していくことが今後の課題である。