抄録
【目的】膵頭十二指腸切除(PD)における内視鏡的外瘻 (ENBD) と内瘻 (EBS)の優劣を検討。【対象と方法】PD症例97例を対象,ENBDとEBSの成績を比較。(検討1)初回ドレナージ法の違いで減黄に要した日数と追加処置が必要であった割合を比較。(検討2)手術時のドレナージ法の違いで術後合併症の発生率を比較。【結果】(検討1)減黄日数の平均はENBD 12.8日,EBS 18.1日,中央値はENBD 9日,EBS 18日であった(p=0.036,0.049)。追加処置はENBDで4.1%に施行され,EBSで72%に施行されていた(p<0.01)。(検討2)SSI,膵瘻,感染性合併症総数の発生率はENBD 23.2%,17.9%,39.3%で,EBS 20.5%,15.4%,33.3%であった(N.S)。【結語】ENBDはPD前の初期減黄法としては優れていると考えられた。