日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
原著
胃癌術後の膵液瘻の現状と難治化・重症化因子の検討
矢島 和人岩崎 善毅高橋 慶一
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 35 巻 5 号 p. 549-555

詳細
抄録

【目的】胃切除後の膵液瘻例の難治化・重症化因子を明らかとする。【対象および方法】2007年以降,胃切除術1,035例のうち,膵液瘻を併発した56名(5.4%)を対象とした。 50日以上の入院を要した症例,またはClavien-Dindo分類でGrade Ⅲb以上を重症例とした。【結果】50日以上の入院を要した症例もしくはGrade Ⅲb以上の膵液瘻は16名であった。単変量解析ではBMI 26.5kg/m2以上(p=0.005),縫合不全の併発(p=0.007)が,多変量解析はBMI 26.5kg/m2以上(p=0.004,RR 8.65,95%CI 1.96-37.4),縫合不全の併発(p=0.013,RR 6.12,95%CI 1.66─78.3)が独立した因子であった。【結語】胃癌術後の膵液瘻では,BMI高値例と縫合不全の併発例は難治化・重症化する。

著者関連情報
© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
前の記事 次の記事
feedback
Top