日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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特集:破裂性腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療─治療成績と解決すべき問題点─
破裂性腹部大動脈瘤に対するEVARの問題点
─open conversionのタイミングを中心に─
関本 康人原田 裕久
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2015 年 35 巻 5 号 p. 585-588

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抄録
破裂性腹部大動脈瘤に対して,EVARが施行される頻度は年々増加しているが,これまでに報告されているRandomized controlled trialでは,開腹手術に対するEVARの優越性を示すことができていない。今後,EVARの手術成績を向上させるためには,解決すべき問題点がいくつか存在する。破裂性腹部大動脈瘤に対するEVARでは,待機的EVERと異なり術前CT検査が施行できない症例や,サイジングを行う時間的余裕がないため,待機的EVARと比較して高率に術中のopen conversionが必要となる。Open conversionは主にエンドリークの持続やアクセス不良などにより必要となるが,判断が遅れることにより,致命的な結果となる可能性が有るため,緊急EVARにおいては常にopen conversionの可能性を念頭におく必要がある。
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© 2014, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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