2016 年 36 巻 4 号 p. 711-715
目的:憩室穿孔に対しても他の下部消化管穿孔と同様にprognostic scoring systemが適用可能かどうかを検討し,同systemの有用性を評価した。対象と方法:当施設で手術を行った81例を対象とした。憩室穿孔27例と他の下部消化管穿孔54例について,おのおのの背景因子・術後経過・prognostic scoring systemなどについて比較を行った。次に,憩室穿孔症例のうち生存群と死亡群について同様の比較を行った。結果:憩室穿孔と他の下部消化管穿孔の比較では,発症から来院までの時間のみ有意差を認めた。憩室穿孔の生存群と死亡群の比較では,術前の臓器障害を示す項目と,POSSUM scoreおよびMannheim Peritonitis Indexで有意差を認めた。結語:大腸憩室穿孔に対するprognostic scoring systemは他の下部消化管穿孔と同様に適用可能かつ有用である。