2016 年 36 巻 5 号 p. 901-904
<背景>高齢化により,抗血栓内服症例の緊急手術症例が増加している。急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2013では急性胆囊炎に対して早期または緊急胆囊摘出術を推奨している。<目的>抗血栓薬内服症例に対する急性胆囊炎時の緊急胆囊摘出術の妥当性の検討。<対象と方法>2007年1月~2014年8月に急性胆囊炎で緊急胆囊摘出術を施行した257例。抗血栓薬内服群・非内服群の周術期因子の比較。<結果>内服群:非内服群64:193例であり,高齢(P<.001),男性(P=.012),無石(P=.004),重症度(P<.001),ASAスコア3以上(P<.001)は有意に内服群で高かった。周術期因子は在院日数のみ内服群で延長を認めた(P=.030) が,手術時間,術中出血量,術中赤血球輸血率において有意差は認めなかった。<結語>抗血栓薬内服症例に対しても,TG13に則り緊急胆囊摘出術が推奨される。