2019 年 39 巻 4 号 p. 675-678
症例は38歳,女性。食後の腹痛,嘔吐を主訴に近医を受診し,急性腹症の診断で当院へ紹介となる。腹部エコーおよびmultidetector row computed tomography(以下,MDCT)で,内部に腸石を有するMeckel憩室炎と診断し,保存的加療により一旦軽快を得た。腸石を伴うことより,炎症の再燃や穿孔のリスクを考慮し,単孔式腹腔鏡下Meckel憩室切除術を施行した。Meckel憩室の多くは良性疾患であることが多く,比較的若年者に発症することより,診断・治療に関して可能な限り低侵襲であることが望ましく,比較的低侵襲であると考えられる,腹部エコーやMDCT,および単孔式腹腔鏡手術は有用な可能性がある。