日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
特集:腹部外傷治療戦略
地方大学救命センターでの腹部外傷に対する消化器外科医の取り組み
日高 匡章井上 悠介猪熊 孝実濱田 隆志夏田 孔史大野 慎一郎釘山 統太足立 智彦伊藤 信一郎金高 賢悟高槻 光寿田﨑 修江口 晋
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2019 年 39 巻 5 号 p. 851-854

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抄録

近年,交通事故の減少に伴い高エネルギー外傷による腹部緊急手術は減少してきている。ここでは地方における腹部外傷を含めたAcute care surgery(以下,ACS)の体制や現状について,報告する。都市部の大学病院や総合医療センターでは,各科から救命センターへ派遣された専従医により初期対応がなされ,腹部外傷の専門医(消化器外科医や心臓血管外科医)が専門の手術を担当している。一方,地方においては一般外科医,とくに消化器外科医が腹部外傷を含めた腹部緊急手術(ACS)に対応している。ただ,その件数は少ないため,救急救命医,麻酔科,整形外科,手術室スタッフと研修会を開催,議論を重ねることで情報や手技の共通認識が向上し,少ない腹部外傷の症例に対応可能となる可能性がある。また,トレーニングシステムに参加することは,若手育成の面から重要である。

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© 2019, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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