2019 年 39 巻 5 号 p. 867-869
症例は67歳男性。バイク運転中にハンドルで左下腹部を打撲し,受傷後3日目に左下腹部痛が増強したため,当院救急外来を受診した。血液検査で炎症反応軽度上昇あり,胸部立位X線写真で右横隔膜下のfree airを認めた。腹部造影CT検査ではS状結腸間膜内にairを認め,S状結腸穿孔と診断し緊急手術を施行した。術中,S状結腸間膜に穿通を生じており,それに連続するS状結腸に穿孔部位を認めたため,S状結腸部分切除術を施行した。鈍的外傷によりS状結腸から腸間膜内に穿通した後,遅発性に遊離穿孔をきたしたと考えられる症例を経験した。