2024 年 44 巻 1 号 p. 31-34
症例は 75歳の女性。倦怠感,食思不振,発熱を主訴に当院を受診し,CTで癌性腹膜炎が疑われたため入院となった。上部消化管内視鏡で粘膜下層浸潤を疑う胃癌を指摘されたが,T-SPOT.TB検査が陽性だった。腹水の TB-PCR陰性で,細胞診で classⅡと悪性所見を認めなかったため,審査腹腔鏡を施行した。腹膜生検により結核性腹膜炎と診断されたため,抗結核療法後に幽門側胃切除術を施行した。審査腹腔鏡は,結核性腹膜炎の診断において有用であると考えられた。