日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
急激な転機をたどった肝炎症性筋線維芽細胞腫瘍の1例
緑川 隆太室屋 大輔橋本 和晃新井 相一郎赤司 昌謙森光 洋介藤田 文彦久下 亨
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2024 年 44 巻 4 号 p. 605-609

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抄録

炎症性筋線維芽細胞腫瘍は筋線維芽細胞の増殖と炎症性細胞浸潤を特徴とする中間悪性腫瘍であり肝原発はまれである。症例は80歳台の男性。発熱と肝機能障害を認め,精査で肝内腫瘤を指摘された。肝生検で炎症性筋線維芽細胞腫の診断となり待機的手術を予定したが,43日後に黄疸をきたし,画像検査では腫瘍の増大を認めた。全身性炎症反応症候群を呈していたため集中治療室で管理したが,急性肝障害と呼吸不全の進行によって死亡の転機をたどった。今回われわれは急激な転機をたどった肝炎症性筋線維芽細胞腫瘍の極めてまれな1例を経験したため報告する。

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