2024 年 44 巻 6 号 p. 767-771
腹部救急診療には救急医だけでなく,さまざまな医師が担当することになり,緊急での手術,内視鏡,IVRなどが必要となることも多く,24時間対応する必要がある。昭和大学藤が丘病院では,救急診療体制の変更を行い,救命救急センターと二次救急医療体制を統一する運用とした。一次から三次の救急診療を救命救急医と内科系,外科系各科からの出向で行う診療体制を構築し,手術や内視鏡などが必要な場合は各診療科のオンコールにより対応することとし,病院全体での当直医の人数も削減した。救急センターの医師は完全な交代勤務となり,時間外労働はほとんど認めていない。各診療科のなかでも,個々の当直回数は減少しているが,診療科での時間外労働時間については課題もある。救急センターと各診療科での役割分担を進めていくことやシステムを導入することで,腹部救急における当院での働き方改革における取り組みについて検討した。