日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
Print ISSN : 1340-2242
ISSN-L : 1340-2242
特集:働き方改革─腹部救急診療現場での課題と対応─
医師不足のため日本ではじめて自治体病院統合を行った地方中核病院における働きがいを高める働き方改革の戦略
宮地 正彦石田 万智村田 結衣池田 幸陽斉藤 大佑深田 浩志中橋 剛一相場 利貞河合 徹久世 真悟京兼 隆典松島 曉
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2024 年 44 巻 6 号 p. 773-777

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抄録

新医師臨床研修制度以降,研修医減少,大学派遣医師減少,医療縮小,経営悪化により自治体病院同士が日本で初統合し,2013年に開院した。2015年に救命救急センターを開設したが,2017年に救急科医は6人から1人となり,救急診療は救急科医主体から全科医師主体に変更した。研修医の救急診療の幅が広がり,見学医学生増加につながり,初期研修医が5年間14人フルマッチした。医療秘書の増員(22人から42人),入院患者の在院日数短縮(10.5日から9.0日),術後超早期リハビリ,外来紹介制,会議数減少,メール会議化を促進した。在宅での電子カルテ閲覧システムを導入し,電話で救急患者対応を可能とした。720時間以上の時間外労働を行う常勤医は22人から3人,960時間以上の医師は8人から0人となった。働きがいを高める働き方改革を進め,医療の質が向上し,在宅医療など院外に活動を広げる体制作りを促進している。

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