日本腹部救急医学会雑誌
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症例報告
特徴的な画像所見を呈した漏出性胆汁性腹膜炎の1例
小林 達矢桐山 宗泰林 英司河原 健夫古山 剛広松岡 城司
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キーワード: 漏出性胆汁性腹膜炎
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2025 年 45 巻 3 号 p. 417-421

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抄録

症例は93歳,女性。突然の右季肋部痛を主訴に当院救急外来を受診。腹部造影CTで胆囊腫大,胆囊壁の著明な肥厚を認めた。急性胆囊炎を疑い,緊急で腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した。術中所見では胆汁性腹水を少量認めたが胆囊壁に明らかな穿孔部位は認めなかった。胆囊壁の浮腫は高度であったが,型のごとく胆囊を摘出した。術後経過は良好で,術後8日目に退院となった。病理組織診断では,全層性に炎症細胞の浸潤を認めたが,組織学的にも穿孔部位は認めなかった。以上より漏出性胆汁性腹膜炎と診断をした。漏出性胆汁性腹膜炎は,明らかな穿孔所見を認めないにもかかわらず胆汁の漏出により腹膜炎をきたす疾患である。画像上①胆石を認めず,②胆囊壁の著明な浮腫状肥厚,③不相応な胆囊内腔の虚脱および④胆囊周囲の腹水貯留が本疾患の特徴的な所見の可能性があり,これらの所見を認めた際には本疾患を念頭に,緊急手術を行う必要がある。

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