東京都立多摩南部地域病院外科
2025 年 45 巻 5 号 p. 503-506
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症例は鼠径ヘルニアの自己還納を繰り返している77歳,男性で,自己還納後頻回の嘔吐・腹痛あり増悪傾向のため当院に緊急搬送となった。CT検査でヘルニア偽還納が疑われ,緊急手術を行った。ヘルニア囊は腹膜前腔に存在し,左内鼠径輪で小腸が絞扼され,鼠径ヘルニア偽還納と診断した。嵌頓腸管は血流障害による壊死はなかったので温存し,腹膜前腔にメッシュを留置しヘルニア修復を行った。鼠径ヘルニア偽還納について本邦報告17例に自験例を含め報告する。
腹部救急診療の進歩
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