日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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症例報告
増大傾向を認めた脾静脈瘤に対してロボット支援下尾側膵切除術を施行した1例
外村 俊平深田 真宏三井 範基洞口 岳佐藤 悠太松橋 延壽
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2026 年 46 巻 5 号 p. 640-643

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抄録

症例は77歳の女性。前医で偶然指摘された脾静脈瘤に対して15年間経過観察中であった。直近の半年間で瘤の増大所見が出現したため,加療目的に当院に紹介となった。精査の結果,門脈圧亢進症など原因となり得る疾患は認めなかった。破裂を回避するための治療が必要と判断したが,有効とされる血管内治療が困難であり,静脈瘤切除を企図したロボット支援下尾側膵切除術を施行した。術後経過は良好で,病理学的検査も脾静脈瘤に矛盾しない所見であった。脾静脈瘤はまれな疾患であり,一定の治療方針は確立されていない。しかしながら,破裂した場合は致命的経過をたどる場合があるため,手術加療を含めて検討する必要がある。

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