2026 年 46 巻 6 号 p. 680-683
症例は70歳台の男性。突然の腹痛で救急搬送された。来院時はショック状態であり,腹部造影CT検査で胆囊動脈瘤破裂と胆囊穿孔が疑われた。外科的止血術が困難と予想されたことから,循環動態を安定化させるために手術に先行して経カテーテル的動脈塞栓(以下,TAE)を施行した。続けて同日に胆汁性腹膜炎に対して開腹手術を施行した。術後経過は良好で第6病日にICUを退室し,第10病日に独歩退院した。TAEで出血コントロールを先行させることで循環動態の安定化と術中の視野確保が良好となり,良好な転帰を得た症例を経験した。