教育メディア研究
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教授ツール・ポートフォリオの設計とその効果の検討 : 英語のライティングの動機づけの向上と不安低減を目的として
松崎 邦守
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2008 年 15 巻 1 号 p. 1-15

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抄録
英語のライティングへの動機づけの向上と不安の低減を目的に,中学校選択英語科において教授ツールとして活用するポートフォリオを設計・実践し,その効果を検討した。ARCS動機づけモデルによる分析の結果,本ポートフォリオを活用したライティング学習が学習者にアピールし,動機づけを高めたことが示された。その理由として,本ポートフォリオの作成過程における4つの主な学習活動が教授ツールとして機能していたことが自由記述の分析から推察された。特に,ポートフォリオ・カンファレンスがポートフォリオの効果に重要な役割を果たすことが示唆された。また, L2ライティング不安テストの結果から,ライティング不安の低減が認められた。さらに,共分散構造分析の結果,ライティングの動機づけが高まり,その結果ライティング不安が低減することが確認された。
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© 2008 日本教育メディア学会
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