教育メディア研究
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思考力の育成を意図した番組視聴シートにおける児童の記入行動・教師の指導方略の分析
稲垣 忠菅原 弘一高橋 清坂口 真
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2013 年 20 巻 1 号 p. 17-27

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抄録
学校放送番組「見える歴史」を継続視聴した際の児童のワークシートへの記入行動と教師の指導方略について分析した.本番組は,思考力を育成する視聴ワークシートが用意されている.ワークシートを用いた授業実践を対象に,児童の記入行動の分析を行った.その結果,継続的にワークシートを使用している学級では記述量や児童が自分の考えをまとめる力の向上が見られただけでなく,再構成の方法について特徴的な行動が観察され,教師の指導方略が児童の記入行動に影響を与えることが示された.併せて,ワークシートの使用状況について6名の教師を対象としたインタビュー調査を実施した.その結果,1)視聴場面の設定,2)児童の考えを提示・共有する方法,3)話し合い等の学習活動の設定の仕方に関してそれぞれの指導方略が明らかになった.
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© 2013 日本教育メディア学会
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