教育メディア研究
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小学校理科「昆虫の体のつくり」における教材開発
アリを用いた教育メディアの開発と評価
吉澤 樹理今野 貴之
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 27 巻 1 号 p. 45-56

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抄録

モンシロチョウやアゲハなどの生きた昆虫が手に入らない小学校では,標本やワークシート,デジタル教材など,さまざまな教材が使用されてきた。しかし,これらの教材を用いた学習は,児童が正しく「昆虫の体のつくり」を理解できないことが報告されている(柴ほか 2008,2009)。そこで,本研究では小学校3学年における「昆虫の体のつくり」の単元で使用できる教材の開発とその評価を行った。その結果,1)教科書や小学校の調査からアリを用いた授業が望ましいこと,2)開発したアリ図鑑は,児童の「昆虫の体のつくり」の学習理解を促していること,3)アリ図鑑は,「観察する」という抽象的経験だけではなく,「実際に使ってみる」「自ら体験する」などの直接的経験の両方を促し,繋げる教材であったことが明らかになった。 これらのことから,開発した教材は,児童の「昆虫の体のつくり」の学習理解を促し,指導する教員が授業で扱いやすい内容であることが示唆された。

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