抄録
小学校家庭科の家族の学習において,絵本を活用し家庭生活をよりよくするための工夫を考える授業を行った。この授業時に使用するワークシート(WS)の違いが,学習効果にどのような影響を与えるのかについて明らかにすることが本研究の目的である。イマジネーション育成のアプローチにより作成したWS-Aと,国語教育的なアプローチにより作成したWS-Bを比較した。WSを分析した結果,どちらのWSを使用しても,児童は【役割を分担する】などの工夫を記述することができた。WS-Bに記述された工夫は,数が多く具体的で,相手に提案するような表現が多かった。一方WS-Aに記述された工夫は抽象的かつ相手に命令するような表現が多かった。事前・事後アンケートを比較したところ,WS-B群のみ「家族と聞いて思いつく言葉」の数が増え【協力】カテゴリに「役割分担」の言葉が出現した。