教育メディア研究
Online ISSN : 2424-2527
Print ISSN : 1340-9352
ISSN-L : 1340-9352
小学3年生の文字入力方法自己選択とローマ字入力の困難感の関連
岡本 小枝
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2026 年 32 巻 2 号 p. 55-65

詳細
抄録
本研究の目的は,日本語入力の初期指導におけるローマ字入力への困難感を緩和する指導法を開発する知見を得るために,文字入力方法の自己選択とローマ字入力への困難感との関連を検討することである。公立小学校3年生を対象に,タブレットPCへの5種類の文字入力方法(ローマ字入力,かな入力,フリック入力,手書き入力,50音配列)を指導後,自己選択した文字入力方法を使用させた。指導の事前・事後・遅延(3ヶ月後)において文字入力に関する意識調査を行った。事前調査時の困難感の高低ごとに,文字入力方法の変更の有無と事前・遅延調査時の困難感の変化を分析した。文字入力方法を変更した場合は,事前調査時の困難感が高ければ遅延調査時の困難感が事前調査時より低くなり,困難感が低ければ遅延調査時の困難感が事前調査時より高くなることが示された。文字入力方法を継続した場合は,事前調査時の困難感の高低に関係なく,困難感に変化はなかった。今後は,本研究参加児童がその後どの文字入力方法を使用し,その困難感はどの程度かについて追跡調査を行いたい。
著者関連情報
© 2026 日本教育メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top