抄録
東京工業大学では,博士後期課程学生に対して,(1)ティーチング・アシスタント(TA)の心得や業務内容の正しい理解の習得を目指す「各種セミナー等の受講」から,(2)履修学生のつまずきに気づき,適切に支援する「補講指導の実施」,さらに(3)授業担当教員の監督の下で「授業の一部分担」までの,教育指導能力を段階的に養成するプログラム「Preparing Future Faculty Program」を新たに構築する。本プログラムでは,博士後期課程学生が研究で培った「専門力」を活かし,学内の教育上の諸問題の解決にTAとして取り組むことを通じて,実践的な教育指導力を身につけることを目的とする。本プログラムは,主に座学形式の「TA業務の実施に必要なセミナー及びワークショップ等の受講」と実践的なOJT形式の「授業科目(理工系教養科目等)におけるTA業務の実施」からなる。さらに,本プログラムにおいて一定レベルの能力を修得した者の中から,特に教育指導力の高いと認められる博士学生TAには,「Teaching Fellow」として授業科目の1コマを担当する業務等も新設する予定である。