日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
SNSの利用が多い小中学生の特性
水野 一成近藤 勢津子吉良 文夫
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2025 年 58 巻 p. 154-157

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抄録
小中学生のスマートフォン所有率は上昇傾向にあり,それに伴いSNS(LINE・X・TikTok・Instagram)の利用率も増加している。2023年11月時点でのSNS利用率は63%(中学生は96%)に達した。SNSの利用には,小中学生の人との繋がりを深め,拡大させる正の側面が存在する一方で,犯罪に巻き込まれるなどの負の側面もある。本稿では,SNSを高頻度で利用している子どもの特性を,小学生と中学生に分け,各サービスに対して数量化理論第Ⅱ類を用いて明らかにすることを目的とした。分析の結果,「親と子が直接会話する時間」が短いことが共通の特性として浮かび上がった。「子のICTスキル」は小学生では低く,中学生は高かった。また,「スマホのペアレンタル・コントロール」や「友達の多さ」「親の年齢」との関係は見られなかった。
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