日本教育メディア学会研究会論集
Online ISSN : 2435-0729
Print ISSN : 1344-8153
児童が教科書を主体的に活用するための小学校教師による指導の方法と内容
中尾 教子八木澤 史子堀田 龍也
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2025 年 58 巻 p. 158-165

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抄録
本研究では,教師が児童に対し,教科書の使い方に関してどのような内容をどのように指導をしているかを明らかにするために,小学校教師を対象にインタビュー調査を実施した。その結果,教科書の使い方に関する初期の指導は,年度の初め頃に実施され,教科書の構造,情報収集の方法を指導することに重点を置いていた。また,児童が教科書を活用できるようになってくると全体指導は減少し,個別指導に移行することなどの傾向が示された。教科書を自律的に活用することが難しい児童に対しては,個別の状況に応じた指導を工夫するとともに,教科書の読解の難しさを伝えながらも,児童が教科書を活用できるよう期待していることがうかがえた。総じて,児童に対して教科書を使う価値を説明しており,また,児童が自律して教科書を読み,学習できるようになることを意図していることが明らかになった。
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